02/05/26 瓦葺き!! その3
 軒先が斜めになっている所の角度と、瓦を乗せたときの安定具合などを調節しながら、D工さんが瓦の切り方を決めていかれます。
 単純に斜めに切っていくだけでは上手く収まらず、不安定な瓦や切りにくい瓦などが出てくるのですが、D工さんが短い時間の中でどんどんと方針を決めて作業をリードしてくださいます。
 瓦は切った部分が土の色になってしまうために他の部分との見栄えのバランスが変わってしまうのですが、そこはそれ柑子庵ならではの味ということで特に色の修正をすることなくこのまま残します。
 樋をつけてしまえば見えなくなるということもあるのですが、完璧ではない感じがまた田舎風で素朴で良いのでは?ということでこれでOKなのです。
 どうしても不安定になりがちな瓦を、下から土を盛り付けて支えていきます。別の古民家の修理に携わった経験を持つまぶりっと君が、その時に左官の棟梁に教わったテクを駆使して土を綺麗に盛り付けていきます。
 これが下から見たところです。おもての通りからはこの部分しか見えないために「お!すでに瓦が乗ってるじゃないの」と通行人の方たちを勘違いさせる事が出来ます。
 そして日も暮れるころ、気がつくと結構たくさんの瓦を葺く事が出来ていました。こころの充足感バッチリの一日が終わっていきます。
 これからはこの瓦たちが柑子庵を雨や風から守ってくれる訳です。頼んだぜ!君たち!という心境なのです。

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