02/10/06 母屋の修理 その2
 全くのゼロからの作業では厳しすぎるだろうという事で、D工さんがあらかじめ引いておいて下さった墨を元に、作業を開始します。
 まず一番作業になれているまぶりっと君が、一番難しいであろう「ホゾ穴」をノミで彫っていきます。

 この日のために用意したノミは筒井の勤め先のご近所さん「フジワラ刃物」さんにて購入しました。

 ここのお店のご主人はまさに「刃物のことなら俺に任せろ!」な方で、ノミを購入する際も、いったいどういう人間がどんな使い方をするのか、どんな環境で使うのかなどを考慮してベストな1本をチョイスしてくれました。

 その中でも1本くらいは良いのを持っときなさい、ということで進めていただいたこの写真のノミ、プロの大工さんが一生使うために買うのと同じ作り手のものだということでD工さんのお墨付きもいただきました。大事にさせていただきます。
 で、ホゾ穴があいたモノを馬台に乗せて、みんなでちょっとずつ進めていくのです。
 ひとまず小材の母屋と並べてみて、どこをどう進めていくか検討します。古いものと全く同じに作りさえすれば、絶対にきっちりと収まるはずなのですが、昔の大工さんの素晴らしい技術にわれわれ素人集団がかなうべくもないので、まずはできるだけ近い形にして、屋根の上で微調整することにします。
 ということでTUくんがノコを入れます。緊張の続く作業ですが、はじめはわれわれも少々ビビリぎみなので、D工さんが引いてくださった線のちょっと外側から切っていきます。

 あとで気がついたのですが、そうやって不要な部分を残して切ると、最終的にノミできれいに成型する必要がでてきて余計にテクがいるので、初めから線に沿ってまっすぐ切る練習をしたほうが良いと思われます。
 で、ある程度進めていって仕上げのノミ入れをします。ここまでくると大きな期待も膨らんでくる訳ですが、やはり素人集団の仕事、屋根に登ってからがなかなか大変でした。

 ということで屋根編はこの続きです。

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