02/10/06 母屋の修理 その3
 下の部屋で削った母屋を屋根に上げて、古材がもともとあった場所に乗せます。こうやってみても古材と新材が質感から色味から何から何まで違っているのが分かります。

 上手くはまるかどうか、緊張の一瞬です。この日の天気予報は午後からが雨ということで、みんなできることなら1発ではまってくれと祈ります。
 足場は梁1本、かなり危険な状態です。しかも屋根の土が梁に乗っているので足が滑りやすくなっています。

 力仕事でありなおかつ慎重さも必要なこの作業を行うのに夢中で、この日は結局朝8:30から夕方18:00ごろまで休憩なし昼食無しでした。
 さて、まずはホゾ穴に上手くはまるかどうかだったのですが、これは少々きつかったのですがきっちりはまってくれました。

 実際の現場では大きな木槌で叩いて入れるそうですが、それをもっていない柑子庵たち、鉄鎚と母屋の間に角材をはさんで少しずつ叩いて入れていきます。
 これがホゾをあけた方の継ぎ目。

 きっちりときれいに収まっていますねー。
 ホゾの方が上手くはまったのをみて次は鎌の方をはめ込んで見ます。こちらの方は形状も複雑で、みな「いきなり上手くはまることはないやろう」と思っていたのですが、なんとしょっぱなからすっぽりきれいに収まってしまいました。

 うーん、たいしたもんだね、柑子庵。
 で、見事に母屋の交換に成功しました!柑子庵最高!

 ここで更なる大きな野望を抱く柑子庵、今後天窓や垂木を乗せるためには、出来るだけこの母屋が水平になっていた方が望ましいということで、新しく乗せた母屋を微調整をして水平にはめ込むことにします。
 その結果鎌接ぎの新材の下の部分をノミで削り、古材との高さをあわせることが出来、上手く水平が取れました。

 写真では古材が傷んで削れているために一見ずれているように見えますが、これできれいに母屋が通っている状態なのです。

 最終的にかなり複雑な形状になった訳ですが、おかげでノミやノコを使う技術も向上したのではないでしょうか、これからが楽しみです。

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