03/08/16
 とにかくやりなおしだ!ということで、葺きかけの熨斗瓦を剥がしてしまいます。さらには一番うえに葺いてあった短い瓦も全部剥がします。
 この作業だけでほぼ半日かかってしまいましたが、同じ過ちを繰り返さないためには一度元に戻してみる必要があるので仕方なしです。
 すっかり剥がし終わってからが問題・・・屋根が曲がっているので熨斗瓦の葺き方とても難しい・・・曲がった屋根に出来るだけまっすぐ瓦を葺くための基準線を出さないと行けないのですが、その基準を出すための目安となるものがない・・・・
 つまり、全部が歪んでいる柑子庵は、どこかに合わせるとどこかで誤差が出る状態なのです。
 あらためて悩む一同、さてどうなってしまうのでしょう。
 とにかく基準になるものを作ろうということで、鬼瓦を葺いてその場所を元に線を引くことにしてみます。
 写真ではわかりにくいですが、前回の失敗の踏まえて瓦固定用の釘を打ちこんでいきます。
 その釘に銅線を結びつけておき、後々その銅線で瓦を結ぶ。そうすればもう台風なんて怖くない!
 で、瓦を葺くための土に遺物が入りすぎていると、以前田中棟梁に指摘をいただいたことを受けて、持って来ました土ふるい機、名づけて「ダンサブルスインガー・ハイパー・レザレクショナルエディション」。
 これがあれば土のきめも細かくなり、空気を多く含んだ土は水と合わせるときに軽く混ぜられるうえにダマも無く粘り気も均一になる、という優れものです。
 今回初の使用でしたが、見事に今ある全部の土を細かく振るい落とすことが出来ました。

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