04/01/18
 今回の作業の胆の部分、熨斗瓦の高さを揃えるための台座となる材木を作ります。
 1寸幅の材をつくり、棟に平行に2本並べてその上に台熨斗瓦を葺く。これで確実に瓦の高さは揃うはず。
 使いやすくするために約2mの長さで切ってある材木は、それぞれを銅線で繋いでやる必要があり、その作業自体は屋根の上で行います。
 屋根の上での作業を極力楽にするために、下で製材する段階で銅線を通す穴をあけていきます。
 実際に屋根の上に材木を並べてみた状態。この材木を基準に瓦を葺くわけです。
 この部分の瓦を固定するのは普通の土と、石灰とスサを混ぜた南蛮と言う土。 
 まずは普通の土で土台を作った上に、接着剤の役割の南蛮を盛り、そこに瓦を押し付けるという流れで葺いていきます。
 土は平瓦のときよりも固く練り、乗せた瓦が出来るだけ安定するようにします。

 この固い土を練るのがかなり重労働なのです。
 そして土台の土を盛って木材を固定できたら南蛮を塗り、台熨斗瓦を乗せていきます。
 この時点で夕方になっていたのですが、もはや後戻りは出来ない!!ということで作業続行します。
 瓦を葺くころには完全に日も落ちて夜。視界の悪い仲、無理をしてでも瓦を葺いていかないと一日の作業が無駄になってしまうということで、頑張ってやります。
 一日の重労働で体力も落ち、足場も見えにくく、かなり危ない状況の中集中しながら瓦を葺いていく、過酷です。
 19:00過ぎ、一応台熨斗瓦を葺き終わった状態。このままでは次回作業までに雨が降った場合に土が落ちてしまうので、土の露出した部分に瓦をかぶせて帰ることにします。
 どんな仕上がりになっているのかいまいち確認できていないですが、それは次回来きたときのお楽しみ。とにかく疲れた・・・

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